裸婦習作(縫い物をするシュザンヌ)

サクラちゃん

2018年03月02日 11:48

後期印象派の巨匠ポール・ゴーギャン最初期の代表作『裸婦習作(縫い物をするシュザンヌ)』。

1881年に開催された第6回印象派展への出品作である本作は、若いモデルを裸体姿を描いた≪裸婦≫作品で、ゴーギャンの画業の中で最初に人々から注目された作品としても重要視されている。

第6回印象派展出品時、高名な批評家エミール・ゾラの優秀な弟子で、デカダン派の作家ユイスマンス(※この当時はまだ自然主義者であった)は本作について次のような称賛の言葉を残している。

「ここに描かれる人物は現代の娘、それも出品用にポーズをしていない娘である。淫らでもなければ気取ってもいない。ただ裁縫に没頭している姿なのだ。しかも娘の肌は一点の染みも無いような滑らかな肌でもなく薔薇色に輝くわけでもない。