パルミラのライオン像破壊
フランス公共ラジオによると、シリア文化省文化財博物館総局のアブドルカリム総裁は2日、過激派組織「イスラム国」が、世界遺産がある中部パルミラの博物館の外に展示されていたライオン像を破壊したと述べた。
ライオン像は高さ約3メートル、重さ約15トンの石灰岩製。1977年にポーランド調査隊が神殿で発見したとされる。
破壊は先週とみられ、総裁は、同組織が「パルミラ遺跡で犯した最も深刻な犯罪だ」と指摘した。戦闘被害を避けるため、金属板と土のうでライオン像を保護していたという。
同組織は5月20日にパルミラ市街地を制圧し、遺跡破壊の懸念が強まっている。