2018年04月02日
ゴーギャンを同家の子供らの絵画教師として迎えたことが知られている

肖像画の依頼主オーギュスト・グーピルはゴーギャンの前衛的芸術精神を既知であったが故、肖像画の完成形にはやや心配の念を抱いていたものの、完成後の作品を観た同氏は肖像画の出来栄えに満足し、ゴーギャンを同家の子供らの絵画教師として迎えたことが知られている。
この依頼主オーギュストの印象と行動からも理解できるよう、本作においてはゴーギャンの特徴的なプリミティブ(原始)的表現や野心的挑戦性は強く示されておらず、依頼主の意向や満足度を優先させていることが伝わってくるものの(※ゴーギャンは当時、金銭的な困窮に陥っていた)、強烈な背景の色彩や装飾、ジャンヌ・グーピルの平面的な胴体の表現などにはゴーギャンの確固たる信念と個性を感じることができる。
Posted by サクラちゃん at 16:51│Comments(0)
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