2015年07月15日

共和党は反発、与野党が全面対決

 包括合意に対し共和党は14日、「受け入れがたい」(ベイナー下院議長)など一斉に反発した。議会は合意内容について60日以内に賛否を決定する。徹底抗戦の構えの共和党に対し、オバマ氏は合意を阻止する法案に「拒否権を行使する」と言明。与野党が全面対決する構図となった。

 ベイナー議長は記者団に「(対イラン)制裁の緩和で巨額のカネを渡すことになる。合意阻止に全力を尽くす」と強調。コーカー上院外交委員長も声明で「イランの核兵器獲得を阻止する目的を満たしているか疑問だ」と指摘した。ただ、共和党は上下両院を制するものの、オバマ氏が拒否権を行使した場合、それを覆すのに必要な上下両院各3分の2の勢力はない。

 共和党強硬派が懸念するのは、対イラン制裁の解除で、同国と対立する同盟国イスラエルが脅威にさらされることだ。グラム上院議員は米テレビで、イランに一定の核能力を認めた包括合意は中東の核競争を助長し、「イスラエルへの死刑宣告だ」と批判した。

 2016年大統領選をにらみ、共和党候補者からは「制裁が解除され市場が開放されれば、利益を得るのは(交渉に加わった)中露だ」(フィオリーナ元ヒューレット・パッカード社最高経営責任者)との批判も出ている。8月から始まる候補者討論会でもイラン核問題は大きな焦点になりそうだ。



Posted by サクラちゃん at 11:48│Comments(0)
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