イラク 市場で車爆発 ３０人以上死亡

大勢の買い物客でにぎわっていたイラク中部の市場で、車が突然、爆発して３０人以上が死亡し、過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートを名乗る組織が犯行を認める声明を出しました。
イラクの首都バグダッドから北東におよそ３０キロの町ハーンバニサアドにある市場で１７日、車が突然、爆発しました。この爆発で周辺の建物が倒壊し、地元の当局者によりますと少なくとも３５人が死亡、数十人がけがをしたということです。
市場はイスラム教の断食月ラマダン明けを祝うため、大勢の買い物客でにぎわっていたということです。
この町はイスラム教シーア派の住民が多数を占めていて、爆発のあと、過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートを名乗る組織が、インターネット上にシーア派を狙って３トン近くの爆弾を詰んだ車で攻撃を行ったと、犯行を認める声明を出しました。
イラクでは各地で、政府軍やシーア派の民兵組織がＩＳと戦闘を続けていますが、ＩＳは抵抗を続け、首都バグダッドなど各地でシーア派の住民などを狙った爆弾テロをたびたび起こしています。