2016年03月21日

18世紀の伝統を19世紀まで存続させるのに貢献したのである

18世紀の伝統を19世紀まで存続させるのに貢献したのである
さらに,第一帝政様式自体がそもそも1780年代に現れた様式を洗練させたものであり,恐怖政治と統領政府時代にひそかに成熟を遂げていたのである.この一例が,パリの銀細工師の一人アンリ・オーギュスト(1759-1816)によってもたらされる.彼の活動は革命をまたいでおり。1789年制作の蓋付き深1111(f ig.1)が,細部の若干の変更を加えただけで、1804年でも違和感がないのは,あの時代が思いがけず連続していたことの指標となる.

オーギュストは,1806年に破産宣告を受けて廃業した.彼のデザィンは,銀鍍金職人J. -B.オディオ(1785-18271年活動)によって習得され,かくして彼は、アンシャン・レジームの職人の弟子ないしは後継者と同じく,18世紀の伝統を19世紀まで存続させるのに貢献したのである.



Posted by サクラちゃん at 17:43│Comments(0)
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